写真撮影

フリマに出すなら知っておきたい「小物」アイテムの写真の撮り方! 極小の「ビーズ」を撮るコツは?

フリマアプリに出品する際は「商品写真」が必要です。そこで、出品前に知っておきたい商品写真の撮影方法をカメラマンが解説します。今回のテーマは「小物」アイテム。ビーズとフィギュアを例に解説します。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

フリマアプリなどに出品する際、必要になるのが商品の写真です。この記事では、商品写真の撮り方をプロのカメラマン目線で解説します。

今回のテーマは小物商品の撮り方です。小物と言っても幅広いジャンルがありますが、ここでは卓上で撮れるサイズのものを取り上げます。ビーズやジュエリーといった粒のようなもの、そしてフィギュアなどの立体物を撮るときのポイントを押さえましょう。
 

“極小サイズ”の商品は「小皿」を使って撮る

小皿に載せて撮影した細かいビーズ

ビーズのような細かいものは小皿などに載せて撮影。

ビーズや鉱石など、指先に乗るような極小サイズのものを撮影するときは、小皿やトレイに載せると撮りやすいです。トレイは基本、白色がおすすめ。白いものを撮る場合は、白色以外のトレイを使います。

トレイや小皿はできれば反射しない素材のほうが扱いやすいのでおすすめです。トレイがない場合は、白い紙でも代用可能です。

・小瓶などの容器を使う方法も
ビーズが入った小瓶(左と右)と、鉱石が入った小瓶(中央)

小瓶などの容器に入れて撮ると商品のサイズがイメージしやすい。

また、小瓶などの容器に入れて撮ると、商品のサイズがイメージしやすい写真になります。まとまりがよくなり見た目もすっきりするので、こうした撮り方もおすすめです。サムネイルに選べば、見た人に好印象を残せるかもしれません。
 

光の当て方を意識して撮る

ビーズ

ビーズの撮影例。光の当たり方を意識して撮ることで、カット面がわかりやすく写っている。

ビーズや鉱石のような光の反射によって形状が見えやすくなるものは、被写体への光の当て方で見栄えが変わってきます。

作例は、外からの光が差し込む窓際で撮影しています。窓からの外光がちょうどビーズに注ぎこみ、程よく反射して光ることでビーズのカット面が浮き上がるように撮れました。

このように光の当て方で見栄えが変わるものは、自然光で撮る場合は場所や時間帯、天候を選ぶことも大事です。
 

立体的なものは「背景」で見栄えアップ

A4用紙の上にセッティングしたフィギュア

A4用紙をバックスクリーンにしてセッティング。

フィギュアのような立体的なものを撮影するときは、背景をきれいに整えてあげると見栄えがグッとよくなります。被写体の背景に「バックスクリーン」を用意して撮影してみましょう。長さ10cm未満の被写体なら、A4用紙が1枚あれば大丈夫です。

まず、被写体を置くテーブルを壁にぴったり寄せておきます。次に、紙の上部をテープなどで壁に留めたら、紙をテーブルに這わせるように敷きます。最後に、紙の上に被写体を置けばセッティングは完了です。

紙は被写体より大きいサイズのものが必要です。被写体が大きい場合は、バックスクリーンに使用する紙もより大きなものを選びましょう。

・作例
バックスクリーンを設置して撮影したフィギュア

バックスクリーンによってきれいな背景に仕上がり、フィギュアの見栄えもよくなった。

バックスクリーンを使って撮影した写真がこちらです。背景がきれいに仕上がっており、フィギュアの見栄えもよくなりました。

ここでは光の当て方に関する細かい説明は省きますが、直射光が当たり強い影ができるような場所は避けてセッティングするのがおすすめです。自然光・室内光どちらを用いる場合でも強い光は避けて、やわらかくフラットな光を利用して撮影するときれいな仕上がりになりやすいです。

また、カメラに収めるのはバックスクリーンの範囲だけにするよう気をつけましょう。バックスクリーンの後ろの壁まで写ってしまうと、背景がきれいになるどころか逆効果になってしまいます。
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で写真撮影関連の商品を見るAmazon で写真撮影関連の商品を見る
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます