スパリフレ
強食塩泉 超塩辛い 30.4度 強食塩泉 総計24420mg 赤茶色(10センチ)
強塩辛味 少金気臭 循環 少オーバーフロー
玄関前にある湯 |
公民館のようなシンプルな造りの日帰り温泉施設。名前の通り南欧風の造りのスーパー銭湯と言ったところである。湯が強力である。内湯と露天風呂の一部にこの源泉風呂が使われている。エントランス前にこの源泉の流れている見せ湯があった。鉄分の析出物で真っ赤に染まった壁があり、ちょろちょろと弱く源泉が流れている。飲泉してみると強い塩辛味である。総計24420mgの強食塩泉で30.4度、毎分218リットルの湧出である。色、味覚とも強烈な個性で鉄分16.2mgで強く赤褐色に濁り透明度は10センチほどの濃さである。味覚はNa 6016 Ca 2655(31.3%)とカルシウム分が多いので苦味が強く塩味と合わさって強烈な塩辛味になっていた。赤褐色(10センチ)、強塩辛味、少金気臭と記録した。少々オーバーフローを取っているであろうが、基本的に循環が残念。
強い塩味と赤い湯で個性抜群 |
牛滝温泉 いよやかの郷
つるつるの湯 |
岸和田市の一番山寄りにある温泉。岸和田市は海岸から細長く和歌山県境まで続いており、県道を沢にそって登った渓谷の最も奥にある。周囲はキャンプ場やアスレチック、コテージなどが整備されこの牛滝温泉が中心施設になっている。ユニークな外観の現代建築でエントランスより続く大吹抜けには、世界の名画のレプリカが展示されている。宿泊もできる棟もついている。温泉は総計23300mgという強食塩泉である。1645mもの掘削で52度の温泉である。しかし加水されていると思われ、味覚は薄いものであった。カルシウムの量も 159mgと比較的少なく、重曹分(HCO3)が1825mgと多いので塩甘味になって成分ほどの辛さを感じないのかも知れないが、少なくとも等張性以下の観察である。また残念な点は鉄分の除去である。スパリフレの16.2mg以上の17.1mgは無くなってしまい透明な湯になっていた。透明、塩甘味、無臭と記録した。加水、除鉄、循環と使い方は残念であるが、良い点が一つだけある。それは湯にとろみ感があり、つるつるした肌触りである。この湯の本来の存在感は塩分や鉄であるはずなのに、重曹泉のつるつる感が一番の感触になっていた。かなりのとろみ感があり「つるつる強し」と記録した。
貝塚温泉 ほの字の里
山の中の温泉 |
透明、少重曹味、少カルキ臭 循環 つるつるやや強し
牛滝温泉の一筋沢違いで、林道が通じて山越えで隣の貝塚市に行けるが、下ってコの字型に行くのも同じ位の時間であると言うので一度平野まで下って、山裾をトラバースしてまた隣の沢に登って行った。源流部にある集落の廃校を利用した温泉で「ほの字の里」という。廃校利用といっても敷地を利用しているだけで、木造とコンクリート打放しの現代建築が点在していた。宿泊棟や温泉棟ともに瀟洒でスマートな建築であった。湯は総計1316mgの純重曹泉である。温度が不明であるが透明、少重曹味、無臭の清澄な湯である。循環のために少カルキ臭が残念であった。木の内湯と露天風呂はジャグジーである。さすがにCO3を11.6mg含有し、つるつるが強く良い入浴感である。これが温泉の存在感で「つるつるやや強し」と記録した。帰りの下る途中に既湯の水間温泉があり重炭酸土類泉の感触があり析出物もあったことを思い出した。
つるつるの湯 |
※この記事に書かれている情報は2004年4月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。
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