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ノコヘリカブトガメの基本情報と飼育方法を解説!

今回は、ノコヘリカブトガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。カブトガメの仲間はオーストラリアを中心に生息していますが、名前の通り頭部を覆う一枚の大きな鱗があり兜をかぶっているように見えるため、この名前で呼ばれています。

執筆者:星野 一三雄

ノコヘリカブトガメの基本情報

ノコヘリカブトガメの基本情報と飼育方法

ノコヘリカブトガメの基本情報と飼育方法

ノコヘリカブトガメ
学 名Elseya latisternum別 名:-英 名:Serrated Snapping Turtle,Saw-shelled Turtle
分 布:オーストラリア北東部甲長:28cm

オーストラリア北東部に生息する、カブトガメElseya 属の一種です。カブトガメの仲間はオーストラリアを中心に生息していますが、名前の通り頭部を覆う一枚の大きな鱗があり兜をかぶっているように見えるためこの名前で呼ばれています。

背甲は比較的扁平で背中線がへこみ、成体でも後縁が鋸歯状の突起が発達しています。背甲は栗色からオリーブ色で各甲板に放射状に黒い斑紋が生じることがあります。四肢の色はオリーブ色がかっている場合が多いようです。このような体色には分布による変異も多少見られるようです。

河川や池、沼などに生息していますがあまり大きな河川などでは数は少ないようです。

食性は動物食ですが、特に昆虫類を好んでいるようで貝類などの軟体動物はほとんど食べていないことが知られています。また水草も食べているという報告もあります。

産卵期は9-12月で、数クラッチに分けて9-17個の卵を産みます。卵はやや細長く25.4-40.8×18.2-29.8mmの大きさだそうです。

オーストラリア固有のカメと言うことで、もちろんWC個体の流通はありません。しかしながら他の曲頸類とちょっと違った雰囲気を持っており、扁平で鋸歯状の背甲はなかなか魅力的で根強いファンがいて、憧れのカメとも言えるでしょう。私も3度のオーストラリアでのフィールディングで何個体も見ましたが、捕まえるとかなり積極的に噛みつこうとするなどアグレッシブさが印象的です。

ま、でもそれ以外はなんだか地味なカメなんですけど...
 

赤っ恥をかかない程度の知識
  • オーストラリア北東部原産
  • WC個体の流通はない
  • ほとんど日本では流通しない
  • 高価
  • 頭部を覆う大きな鱗が名前の由来
  • 鋸歯状の突起は成体でも発達
  • 噛みつこうとするなど、かなりアグレッシブ
 

ノコヘリカブトガメの飼育方法

飼育容器
60~90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど

温度
20~25℃程度に保温

照明
紫外線入りのバスキングランプが必要。

ろ過
できれば、外部式フィルターと上部フィルター

床材(底砂)
必要なし

容器内レイアウト
水深は甲長程度。陸場は流木を利用する。流木は水中にも組むこと


配合飼料でよい

基本的な世話
多くの水棲傾向が強い水棲ガメに準ずる
  • 気が荒い個体が多いので、複数飼育は避ける
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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