▼番外編:それでもだめなら、こんな手も
あの手この手をつくしたけれど、やはり「会社」は手ごわかった!そんなときにも、まだ工夫の余地はありです。
●短期・格安セミナーの受講から始めよう
ビジネス誌や資格情報誌で見かけることの多い「短期・格安セミナー」は手軽に学べて、資格に関するエッセンスがぎっしりつまっているのが特徴。受講料は10000円以下というものがほとんどですが、「塵も積もれば山となる」、自分ですべての費用をまかなおうと思えば、それなりの出費になります。しかし、部署の「教育研修費」として申請するには手頃な金額と言えるので、高額の資格取得費用よりは「承認」されやすくなります。
●「お金」がだめなら「証明書」をもらおう
「確定申告」のこの時期。自分は「給与所得者」だから関係ない、と思っていませんか?
実は確定申告をすると所得税が還付されるケースの中に、「特定支出控除の適用」というのがあります。「特定支出」とは、(1)通勤費(2)転任に伴う引越費用(3)研修費(4)資格を得るための支出(5)単身赴任者の帰宅のための往復旅費で、一定の要件に当てはまるものを言います。
つまり、給与所得者が特定支出をした場合、その年中の特定支出額の合計額が給与所得控除額を超えるときは、確定申告をすると、何がしかの還付金がもらえるというわけ。
この「特定支出控除」を受けるためには、
・支出した金額を証明する書類
・給与等の支払者(会社)の証明書
が必要。すなわち、会社に「業務上必要な資格である」ということを証明してもらわなくてはいけません。
でも裏を返せば、「証明書」さえ手に入れば、「会社のお金」は使えなくても「国」から資格取得費用の一部を返してもらえることになるわけですから、試してみる価値は大ですね。
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「会社のお金」で資格を取るためのノウハウあれこれ、いかがでしたか?
たとえ結果に結びつかなくても、キャリアアップに向けた「熱意」を会社にアピールすることは、会社があなたを見る目を変えるきっかけになるかもしれません。
ぜひ、じっくりと「戦略」を練って、会社のリソース(資源)を最大限に活用しましょう!
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