
どんな行動が金運を落とす?
そこで本記事では、お金持ちほどやらない、金運を落とす行動について意見をまとめます。
そもそも金運とは何か?
前提として、そもそも「金運とは何か?」について定義しておくことにします。辞書で調べると、金運とは次のような意味だそうです。
このままだとちょっと分かりにくいので、ここでは「お金が手に入るチャンスに恵まれること」を金運と定義します。金銭についての運勢。また、金銭に恵まれたよい運勢。金縁。(出典:精選版 日本国語大辞典)
金運に恵まれる人の共通点
筆者の経験上、金運に恵まれた投資家仲間には2つの共通点があります。1つ目が、リスクが限定的であること。
うまくいっている投資家仲間は、リスクテイカーというより、むしろリスクを抑えるのが上手です。
大きなリスクを取ってドカンと儲ける、というよりも、リスクを取らずにリターンを追求するために知恵を絞っています。
いわゆる割高な株を買う人はいないし、価値が毀損(きそん)されそうな資産も買いません。投資する前には「最悪のケース」を想定して、その場合にも致命的な損をしないように出口を考えています。
1のリスクを取れば10のリターンを得られるとして、成功するのは「2のリスクを取って20のリターンを得よう」という人ではなく「1のリスクをそのままに12~13のリターンを得られないか?」を追求している人だと思います。
2つ目が、勇敢であること。
うまくいっている投資家仲間は、優れた投資機会を見つけたときには、勇敢にリスクを取ります。
まずは限界までリスクを抑えた上で、厳選した投資機会で大きく勝負します。だから、極力小さなリスクで、大きなリターンを得られるのです。
お金持ちはしない、金運を落とす行動
逆の視点から考えると、金運を落とす行動というのは、この2つの共通点に逆らう行動と言えます。つまり、(1)取り返しのつかない損失につながりかねない大きなリスクを取る、(2)真に魅力的な投資機会にしっかりベットしない、という2点は、まさに金運を落とす行動だと思います。
リスクテイカーのほうが大きく儲かると考える方もいるでしょうが、現実は逆です。むしろ、リスクを限定できる人のほうがお金持ちになるように思います。
なぜかというと、リスクテイクが大きすぎると、取り返しのつかない損をしてしまうからです。
それこそ、レバレッジをかけた投資商品に全財産を投じたりすると、資産の8~9割を失いかねません。それだけお金を失うと取り返すのは困難ですから、まずはリスクを抑えるのが大事なのです。
損をすると何がダメか?というと、金運に恵まれて素晴らしいチャンスが訪れたときに、しっかりとつかみ取ることができないからです。
1000万円を持っている人が全財産で大きなチャンスをつかむのと、1000万円を100万円に減らした後にチャンスをつかむのでは、得られるリターンは10倍違います。
金運に恵まれるためには、「恵まれたときに大きな勝負に出られるように資産を温存できていること」がとても大切なのです。
また、投資家の中には、「大きなチャンスでさえ飛び付かない方」が一定数います。
せっかく大きなチャンスに恵まれても、全財産が1000万円のうち、10万円しかベットしなければ、得られるリターンもたかが知れています。
「ここぞ」というチャンスで勝負できないならば、金運などあってもなくても変わらないということです。
自分が熟知しているフィールドで、可能な限りリスクを抑えた上で、魅力的な投資機会にはしっかりベットしていく。これが、金運を引き寄せるお金持ちの共通項なのだと思います。