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月の年金22万9000円「年収が高かったわりに受給できる老齢厚生年金は少ない」68歳男性がそう語る理由

老後の心配事といえば、やはりお金。現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、新潟県在住68歳男性のケースを紹介します。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、新潟県在住68歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

60代年金男性

回答者本人:68歳男性
同居家族構成:本人、妻(61歳)
居住地:新潟県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:1100万円
現在の資産:預貯金1700万円、リスク資産3600万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金47年6カ月

現在受給している年金額(月額)

老齢基礎年金(国民年金):なし(70歳まで繰り下げ予定)
老齢厚生年金(厚生年金):16万7000円(加給年金3万4000円含む)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金6万2000円

配偶者の年金や収入:なし

「賞与の比率が高かったので厚生年金が少ない」

現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「定年まで勤務した会社は、年収に占める賞与比率が高かった。賞与の標準報酬は上限があり、上限を超える部分は老齢厚生年金に反映されない。また平成15年3月以前は、賞与は全く老齢厚生年金に反映されていない。このため、総年収が高い割に受給している老齢厚生年金は少なめ」と不満を語っています。

ひと月の支出は約「28万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。

「会計年度任用職員で年収240万円」

年金で足りない支出については「給与から5万円ほど補填(ほてん)」しているという投稿者。

現在は「会計年度任用職員(専門職)」として働いていて、「週に5日、年収240万円。ボケ防止や世間との関わり、生きがいのために勤務している。趣味や食事、旅行費用の確保にもなる」とのこと。

普段から特に節約を意識することはなく、「現役時代と全く変わらない」生活を送っているそうです。

「資産をどのように使い切るか」

現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「特にない」と回答。

むしろ「62歳からは、厚生年金に加入しない働き方(勤務時間4分の3未満)により、44年特例で特別支給の老齢厚生年金を満額受給」できたとあり、計画的に物事を進めてこられたようです。

ただ今後、「不測の事態に備えた資産をどのように使い切るか。これが一番難しい!」と老後資金の使い方については悩んでおられる様子。

いっぽうで「週一度の登山と山菜採り」が今の楽しみという投稿者。くわえて「行きつけの飲食店で食事しながら、沢山ある地酒を毎日頂く。旅行や温泉も楽しみ」と充実した年金生活を過ごしているようでした。


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