現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住68歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:68歳男性同居家族構成:本人、妻(59歳)、子ども(20代)、子ども(30代)
居住地:神奈川県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:1500万円
現在の資産:預貯金1000万円、リスク資産300万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金14年、厚生年金23年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):4万5000円(受給年齢を繰り上げ)老齢厚生年金(厚生年金):8万3000円(受給年齢を繰り上げ)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金5万9000円
配偶者の年金や収入:自営業収入500万~700万円(年額)
「年金額には満足している」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由として、配偶者の年収のみ記載がありますが「自営による収入があるため」と語っています。
ひと月の支出は約「60万円」。自営の収入があることで「毎月賄えている」と回答されています。
「50歳で脱サラ。コンビニ経営者に」
かつては会社員として働いていたそうですが、「業績不振のため責任を感じ」50歳で早期退職。これ以上の会社勤めは「性格的に無理だと感じ」てコンビニ経営を始めたとのこと。「夫婦二人で子どもの学費を稼ぐため、当初は夜勤や休日は夫婦で働き経費を削りました。その後複数店を開店し、10年ほどで軌道に乗りだし、子どもも経営に参加して家族経営で円満に過ごせています」と話します。
現在の資産は1300万円。「蓄えはそれほどありませんが、日銭が稼げるため、年金には手をつけずに貯蓄に回し、これからは貯蓄を増やそうと思っています。コンビニ経営は最初は大変ですが、老後は退職もなく、ある程度見通しが立つ商売だったので、今は良かったと思っています」と現状に不満や後悔はない様子です。
「何事も苦あれば楽あり」
しかしこの先のことを考えると、「自分たちの介護と病気が一番の不安」と投稿者。高齢の親の介護を通して、その不安がより強まったといいます。また同時に別の思いも湧きあがってきたそうで、「親の介護をしていると、大変さよりも、子育ての時に世話になった恩に報いている幸せの実感のほうが大きいことに気付きました。コンビニ経営と同じで、大変だと思っていたら、けっこう面白かったことと似ていて、苦あれば楽あり、を実感しています」とあります。
「年金生活、老後の生活は、孫の成長が一番の楽しみ」だそう。家族と苦楽を分かち合いながら、大切に日々を過ごされているようでした。
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