元祖ニューウェイヴ・スカ・・・ザ・ノーコメンツ
【先生】レゲエ、スカはニューウェイヴに取り込まれる形が多かったですが、この時代にレゲエ、スカが前面に出ていた日本のバンドと言えば何でしょう?【山本】真っ先に挙げられるのは、やはりザ・ノーコメンツ(The No Comments)でしょうね。ほぼ全ての曲がスカ・ビートですから。スマッシュ・ヒットした「東京ガール」が知られますが、「ひょっこりひょうたん島」のファニーなスカ・カヴァーも秀逸です。



【先生】『THE NO COMMENTS』(1980年)、『東京ガール』(1981年)、『PSYCHEDELIC "C"』(1982年)の3枚のアルバム(大村憲司プロデュースの2枚目が最高!)を残した8人編成のザ・ノーコメンツですが、元祖ジャパニーズ・スカ・バンドとして重要ですね。東京ではなく、京都のニューウェイヴ・シーンから出ているのが嬉しいですね、京都人としては。ちょっと、女性ヴォーカルがプラスチックスのチカっぽいんですが、基本はスカであるものの、テクノ、パンク、ファンカラティーナなどの複数の要素を持ち合わせており、2トーンの人たちよりも実験性に富んでいますね。
【山本】関西出身だったんですか!てっきり東京シーンから出てきたもんだと思い込んでました。すかさずメモ。 あともうひとつ、レゲエの持つルーディな空気と歌謡曲の間に接点を見出したビジネス(Business)も忘れてはいけませんよね。
和製ポリス?・・・ビジネス

セカンド・アルバムもあって、探しているんですが・・・
【山本】えーっと、ちょっと待っててくださいね…(と奥の部屋に引っ込む。5分後)…持ってましたぁ!

さて、次回はもうちょっとムーンライダーズ関連から掘っていきましょう。
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